近年多発するランサムウェア・その対処法

2017年5月頃から、世界中でWannaCryと呼ばれる新しいタイプのウイルスの被害が大規模に発生して大騒ぎになりました。その半年後の10月頃にはBadRabbitと呼ばれる別のウイルスがロシアや東欧を中心に猛威を振るい、多くの被害をもたらしました。

2017年頃から世界的に流行したWannaCryやBadRabbitと呼ばれるウイルスはランサムウェアと呼ばれ、感染したコンピュータのデータを破壊して身代金を要求する新しいタイプの不正プログラムです。ウイルスに感染したパソコンやモバイル機器のデータを暗号化して、解除をするために仮想通貨を指定されたアドレスに送金するように要求するメッセージが表示されます。身代金を送金しても、暗号化されたデータが元に戻ることはありません。

WannaCryやBadRabbitの主な感染経路は、メールと不正アクセスなどで改ざんされたWebサイトの2種類です。着信したメールに添付されたデータを開くと、ウイルスに感染する仕組みです。Webサイトの場合は、セキュリティ更新が行われていないOSやブラウザで改ざんされたサイトを閲覧するだけでマルウェアに感染してしまいます。中には文字化けが表示されるように仕込まれていて、フォントのダウンロードを装ってマルウェアに感染させる手口もあります。

メールの添付ファイルによるウイルス感染は以前から多く使用されてきた手口ですが、2017年以降は不正アクセスで改ざんされたWebサイト経由の感染が増えています。今後も新たなマルウェアが開発されて被害が生じる可能性があり、その際にWebサイトが不正アクセスされてページが改ざんされるリスクがあります。

ランサムウェアの被害に対処する方法は、日頃から重要なデータをバックアップしておくことです。OSやアプリケーションソフトは再インストールをすれば元に戻すことができますが、自分で作成した重要なデータが失われると元に戻すことは不可能です。こまめにバックアップを保存しておけば、ランサムウェアに暗号化されても被害を最小限にとどめることができます。

ランサムウェアの被害に遭わないようにすることも大切ですが、Webサイトを運営している場合はページが改ざんされて加害者にならないようにするための対策を講じる必要があります。マルウェアによってログインパスワードが盗まれるケースが多いので、Webサイトの改ざんに対処するためには個人用のPCがウイルスに感染しないように注意を払うことが大切です。

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